| これらの摂食・嚥下障害に対して、どのようなリハビリテーションがなされるのでしょう。 |
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上の図のように、摂食・嚥下リハビリには、関係する様々な職種が患者さんとその御家族を中心として協力し合う、チームアプローチが重要と言われています。先ほどもふれましたように、食べるという行為のリハビリには食べ物の認識から姿勢の保持、食事動作や食器の工夫、口の中や歯の健康を保つこと、そして必要な部分の動作介助やむせにくい食事の提供、御家族の理解と支えなど、多くの仕事が必要になってくるのです。
その中でも、今回はやや狭い意味での飲み込みそれ自体にアプローチするための方法の一部を、間接的リハビリテーションと直接的リハビリテーションという分け方をして御紹介します。 |
【1.間接的リハビリテーション】
間接的リハビリテーションとは、実際に食べ物を口にすることなく飲み込みの練習をすることです。主な方法として、より自然な状態で摂食・嚥下を行うための座り姿勢作りや、口腔の衛生と機能を保つ口腔ケア、関係する様々な筋肉の状態をよくする為のストレッチなど徒手的治療、咽頭を刺激して嚥下反射を誘発する訓練、そして呼吸訓練などが挙げられます。
悪い姿勢をとっているために上手に食べられないケースはかなり多く、そういった場合はしっかりと筋肉を柔らかくし、座り姿勢をよくしてあげることで食べられるようになることも少なくありません。写真を御覧頂きますが、写真(2)のように背中と首が突っ張って口も開いてしまっている方が、リハビリを行うことで写真(3)のような良い姿勢になり、それだけで食べられるようになったケースもあります。
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【2.歯の健康と口腔ケアの重要性】
食べ物の入り口としての歯の健康は摂食・嚥下にとって重要なのは言うまでもありません。 |
もう一つ重要なポイントは口の中を常に衛生的な状態に保つための口腔ケアです。口の中に雑菌が多い状態で誤嚥が生じた場合、それが肺炎に至ってリハビリの大きな妨げになるばかりでなく、生命の危険に至ることも少なくありません。口腔内を清潔に保つことで、多少誤嚥が生じてもこの誤嚥性肺炎が大変少なくなることが知られています。
口腔ケア用品はこの写真(4)のようなスポンジ、綿棒、ブラシや消毒液などをはじめとして様々なものが市販されており、それを状態に応じて使用することで雑菌の少ない口腔の状態を保つことが可能です。 |
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【3.直接的リハビリテーション】
次に直接的リハビリテーションについて説明します。直接的リハビリテーションとは、摂食に際しての状況を整える、あるいは制限を加えた上で実際に食べ物を食べながら治療を行うことです。食事の環境を整える、食事の内容を工夫する、必要な部分の介助をするなど、様々な方法で可能な限り誤嚥の危険がないようにして食事をすることで実際に摂食・嚥下器官の動きを引き出していきます。 |
直接的リハビリテーションを行う上で大きな役割を果たすのが食事の形状です。主食はおかゆにする、少しミキサーにかけるといったことが可能ですし、副食はやや細かく刻んだものや、ペースト状にしてやや形を整えたソフト食など、多様なものが工夫されています。特に嚥下反射が遅れがちな方に対しては、水やお茶などの飲み物にトロミ材を使用してトロミをつけ、咽頭への落下速度を遅くして誤嚥を防ぐという方法がとられます。
現在は摂食・嚥下障害を持つ方に対し、市販の嚥下補助食品が多く開発されてきており(写真(5))、様々な味の食べ物を食べながらリハビリをしたり、日常の食事を楽しむことができるようになっています。 |
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