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10月18日、料理家小野千恵子先生(写真右)をお迎えして、『医療の広場・出張健康料理教室』を開催しました。小野先生は、長年新潟市でお料理の先生として活躍されていて、私も昔からテレビ新潟の番組などで大変お世話になっております。
そして健康アドバイザーには、新潟市で70年以上の歴史を持つ岩永医院の副院長、岩永みどり先生(写真中央)をお迎えしました。岩永医院の院長であるご主人の明人先生には「便秘にまつわる勘違い」のテーマで医療の広場にもご出演いただいています。(HPのバックナンバーからご覧になれます!)みどり先生は糖尿病の専門医で健康的な食事についてなど、アドバイスをいただきました。
この日参加してくれた皆様とともに作ったのは「かきあえなます」と「けんちん汁」
旬の秋の食材をふんだんに使って、健康にも良いお料理を教えていただきました。

「かきあえなます」の「かき」はかきのもとのかき。かきのもとは薄紫色の菊の花です。菊を食べるのは新潟県と東北地方独特の文化ですが、あのシャキシャキとしてほんのり甘みも感じられる味は新潟県人にとっては懐かしい特別な季節の味だと思います。見た目も美しいので、これからの季節是非、作りたい一品です。参加してくださった皆様もかきのもとのおひたしは良くつくるそうですが、「かきあえなます」を作るのは初めてという方が多く、お正月など、お客様が集まる時に是非、また作りたいとおっしゃっていました。(かきあえなますの写真を撮り忘れました。スミマセンm(__)m)

そうそう、小野先生から教えていただいたのですが、かきのもとは旬のうちに冷凍しておくといいそうです。生のまま、酢を少量ふりかけてそのまま冷凍用の袋に入れて保存できるそうです。
もう一品ご紹介いただいた「けんちん汁」は、おいしい新潟の秋の食材がたっぷりです。みどり先生にも加わっていただき、健康アドバイスをいただきました。けんちん汁は、もともと精進料理でお肉は入っていません。小野先生のレシピは、出汁がしっかりとってあり、また野菜の味も活きていて、とてもほっとする美味しい味でした。塩分は控えめに、仕上げに七味唐辛子を振りかけて味にスパイスをつけるのがおすすめということでした。

みどり先生からは、健康アドバイスとして、普段のお料理ではなるべく「食物繊維」を多く摂ることを考えて食材を選ぶことをお勧めいただきました。さつまいもやサトイモなどのイモ類、きのこや海藻などをバランス良く食事に摂り入れることで、便秘予防や腸内環境の改善にも役立つそうです。また、同じ油でもゴマ油など、なるべく植物性の油を使うことを考えてお料理するのも体のためにお勧めだそうです。みどり先生はお医者様として忙しい生活を送る中、3人のお子さんのお母様でもあり、毎日の食事やお弁当作りも行っているそうです。健康アドバイスのみならず、時短お料理のコツまで質問が飛び出し、大変、盛り上がりました。

皆でお料理して、皆でいただくことはとても楽しい時間です。参加者はこの日初めてお会いした人ばかりでしたが、まるで前から知っている人どうしのように会話もはずみました。旬の食材の美味しいお料理と楽しい会話は、健康のために最高の組み合わせですね!

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